俳優として活動する高陽子（こう・ようこ）さん。最近ではドラマや情報番組への出演も増え、SNSでも注目を集めています。この記事では、彼女のプロフィールから話題になった発言までをわかりやすくまとめました。
高陽子のプロフィールと経歴
中国と日本、2つの文化を行き来しながら育った高陽子さん。その多文化的な感性が、現在の演技にも深く反映されています。演技派として評価を受ける一方、バラエティ番組でも知的な発言が多く、マルチに活躍しています。
- 本名：高陽子（こうようこ）
- 中国名：高阳子 koh-yoko
- 生年月日：1985年11月23日（39歳）いて座
- 出身地：中国・上海
- 身長：166cm
- 言語：日本語・中国語（北京語・上海語）・英語
- 特技：中華料理、ピアノ、歌、ヨガ
- 職業：俳優・タレント
幼少期の葛藤と名前の意味
日中を行き来した少女時代
高陽子さんは、大学教授の父の仕事の関係で6歳から日本と中国を往復する生活。小学校から中学校までは日本の学校に通い、まさに「日本語も中国語も母国語」という環境に。
1990年代当時はまだ外国人への偏見が根強く、彼女は「中国人であること」に強いコンプレックスを感じ、授業参観で「中国語で話しかけないで」と親に頼んだというエピソードも。また、自己紹介でも「陽子」とだけ名乗り、出自を隠そうとしていたほどだったそうです。
名前に込められた祖父の想い
高陽子という名前をつけたのは、彼女の祖父。祖父の父（曾祖父）は日中戦争で日本兵に命を奪われた過去がありましたが、祖父は「戦争を恨んでも人を恨むな」という信念を持ち、「国の垣根を越えて生きてほしい」という願いを込めて“陽子”という名を贈ったのです。
コンプレックスを力に変えて
Yahoo!ニュースのインタビューで、高陽子さんはこう語っています。
「昔は中国人であることを隠していたけれど、今はそれが私の強みだと思えるようになりました。」
「人と違うことがプラスになる世界に出会えたことが、何よりの幸運。」
まさに“多文化を生きる女優”という言葉がぴったりです。
芸能界デビューと主な出演作品
モデルから女優へ
上海の高校を卒業する前にスカウトされ、日系雑誌『CanCam（中国版）』でモデル活動を開始。
その後、日本を紹介する中国のテレビ番組でリポーターとして活躍したことがきっかけで、日本の芸能事務所に所属しました。
主な出演作
- 映画
- 『チンゲンサイの夏休み』（日中合作映画 2011年）– ヒロイン役（受賞作）
- 『新宿ゴールデン街～愛・哀～』（2019年）– 主演
- ドラマ
- 関西テレビ『銀座黒猫物語』（2020年）– 西野由香役
- フジテレビ『さくらの親子丼2』
- NHK『東京サラダボウル』（2025年1月〜3月）– 原嶋ユキ役（最新出演作）
- CM
- 大阪王将（イメージキャラクター）
NHKドラマ『東京サラダボウル』で新挑戦
2025年1月から放送のNHKドラマ『東京サラダボウル』では、中国から帰化した女性・原嶋ユキ役を演じています。
在日外国人のリアルな悩みや社会的問題をテーマにした作品であり、高陽子さん自身も「当事者として、リアルな感情を伝えたい」とコメント。彼女の生い立ちがそのまま役柄に重なり、ドラマ放送前から注目を集めました。
SNSで炎上はあった？
近年、多くの芸能人がSNSを通じて発信する中で、“炎上”するケースも少なくありません。
しかし、高陽子さんの公式Instagram（@koh_yoko_official）では炎上らしきものはありませんでした。
投稿内容はドラマ出演告知や日常の写真、料理などが中心で、穏やかなトーンが多く、ファンとの交流も丁寧です。
真摯なメッセージを発信しており、自身のルーツや思いを丁寧に伝えています。このような投稿は、フォロワーからも「共感しました」「応援しています」と好意的に受け取られています。
フォロワー数も1000人前後と比較的コンパクトなため、投稿が一気に拡散して“炎上”するような状況はこれまで起きていないようです。
テレビ発言からネットで議論も
2023年9月放送の『ビートたけしのTVタックル』出演時、処理水放出問題に関する発言がネット上で話題になりました。
SNS上では賛否両論が飛び交い、「真剣な意見に共感した」「日本と中国の橋渡し役だ」といった称賛の声がある一方、心ない批判も受けたと本人が語っています。
それでも彼女は「両国をつなぐ立場だからこそ、伝えられることがある」と前を向いています。
番組内で高さんは、
「この数値は知りませんでした」
「どこまで本当か分からないと思っていて。基本的には数値を信じられないなと思っている」
とコメント。これがX（旧Twitter）などで切り取られて拡散され、「勇気ある発言だ」「根拠が曖昧では？」など、賛否両論の声が広がり、結果的にテレビ発言をめぐるネット上の議論はあったものの、高さん本人がSNSで炎上した事実は確認されていません。
まとめ
高陽子さんは、俳優としてだけでなく、社会問題にも意見を発信する知的で発言力のある存在。SNSでは「誤解されやすいけれど真面目な人」といった印象が強く、今後は発言の受け止められ方も含めて、さらに注目が集まりそうです。
「10年後、20年後も日本の芸能界で活躍していたい。そして、私の存在を通して“中国っていいな”と思う人が増えたら、それが一番の幸せ。」と語っています。
祖父から受け継いだ“平和への願い”を胸に、これからも日中の架け橋として歩み続けることでしょう。
